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「蒸らし」の必要性
「蒸らし」が重要なのは、コーヒーエキスを十分に引き出すためです。
ドリップをする時、コーヒーエキスをたくさん抽出した方が美味しいコーヒーが出来上がります。そのコーヒーエキスはどこにあるのでしょうか?
コーヒーエキスのあるところ
コーヒー豆の組織は、空洞がつながった蜂の巣のようなハニカム構造になっています。
この空洞の中にあるのは二酸化炭素で、この空洞を形成する空洞壁や繊維質にコーヒーの風味に関わる香味成分が含まれています。
「蒸らし」は、コーヒー豆組織の空洞の中にある二酸化炭素を大きく膨らませることで、空洞壁や繊維質に付着している香味成分を外に押し出してやることです。
「蒸らし」が必要な理由
●コーヒー豆の組織はハニカム構造
●コーヒーエキスはハニカム構造を作る空洞壁や繊維質に付着している
●「蒸らし」は空洞の中にある二酸化炭素を大きく膨らませてコーヒーエキスを押し出す行為
蒸らしのコツ
1stドリップの時のサーバーに落ちるコーヒーの量でわかります。
ちゃんと蒸らしができていると、コーヒーはほとんど落ちません。
蒸らしのポイント
●ドリッパーの粉を平らにならす
●ドリッパーの真ん中にお湯をそっと置く
●サーバーにはほとんど落ちない、もしくはポタポタ程度
●蒸らし時間は約30秒
コーヒーエキスをたくさん押し出すために、空洞壁や繊維質を柔らかくほぐれやすい温度にしてドリップすることで大切です。
その温度は90℃前後になります。
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まとめ
ドリップで重要と言われる「蒸らし」は、コーヒー豆の組織を形成する空洞壁や繊維質に付着しているコーヒーエキスを十分引き出すために必要なことです。
湯温を90℃前後にすることで、空洞壁や繊維質を柔らかくほぐれやすくなります。
1stドリップは「蒸らし」の30秒を意識し、サーバーにほとんどコーヒーが落ちないように意識してみましょう。