せっかく購入したコーヒー、美味しく長く楽しみたいですよね~
コーヒー豆でもコーヒー粉でも、最適な環境で保存すれば1か月は美味しく飲めます。
コーヒー豆、粉の最適な保存方法の結論を先に知りたい方は青字をクリックしてください。
目次
コーヒーの劣化の原因
コーヒーを少しでも長く美味しく保つためには、劣化を防ぐのが有効ですよね?
コーヒー豆を劣化させるものは何でしょうか?それは、酸化です。
酸化させる要因はこの4つです。
・高温
・多湿
・酸素
・光
この4つを避けられる場所がコーヒーにとってのベストな保存場所です。
コーヒーにとって最適な保存方法
一番オススメの保存場所
コーヒー豆の劣化の原因である酸化を防ぐために、最適な場所は冷凍庫です。
冷凍庫は、高温・多湿・酸素・光の4つを全て遮断しています。
豆・粉に関わらず、密閉容器に入れて冷凍庫に保存が一番のオススメです。
特に粉の場合は、空気に触れる面が多く豆の状態よりも酸化が速く進むので、「冷凍庫」がオススメです。
【期間別】保存場所
コーヒー豆が酸化すると、コーヒー豆に含まれる油脂分が傷み鼻を刺す臭いがします。
これを「酸敗」といいます。
コーヒーの酸化について知りたい方はこちらもどうぞ。
ポイント
【酸敗】油脂分が空気に触れて酸化し不飽和度の高い脂肪酸になること。
→常温7~8週間で起こる
短期間で使い切れるお店のような場合は、酸敗に至るまでコーヒー豆を常温で置くことがありません。
保存場所の目安は
【数日内】冷暗所で不透明な気密性の高い容器に入れて常温保存
【1週間以内】ガスバリア性の高い袋またはジップロックのような袋のまま冷蔵庫
【1週間以上】ガスバリア性の高い袋またはジップロックのような袋のまま冷凍庫
コーヒーの出来上がり量が200㏄の場合、コーヒー粉は約12.5g使うのが基準です。(お好みによって変わります)200g入りの袋で、毎日1杯コーヒーを飲む人は1袋を使い切るのに16日間程度かかります。
コーヒーにとって最適な保存容器
ガラス容器をオススメしない理由
うーん、あまりオススメできません。。。
ガラス瓶などの透明容器に入れて常温保存をすると、最初にお伝えした酸化の原因「高温」「光」が防げません。
加えて、コーヒー豆から出た油脂分がガラス容器に付き、それがさらに酸化することで油脂分の酸化臭がコーヒー豆に吸着してしまいます。
ガラス瓶に付着している透明な水のようなもの、それが油脂分です。
耐熱ガラスであれば冷凍保存はできそうですね。でも、そのガラス容器は密閉タイプでしょうか?保存容器は密閉タイプのものがオススメです。
密閉タイプのものがオススメ
密閉容器にする理由は2つあります。
・コーヒー豆を酸化させないようにするため
・コーヒー豆にニオイが移らないようにするため
豆を酸化させない
先程のお話に戻るようですが、焙煎したコーヒー豆には油脂分が多く含まれています。
酸化は、コーヒー豆に含まれる油脂分を空気に触れさせないことで遅らせることができます。
コーヒーの吸着作用を避ける
もう一つの理由は、コーヒー豆に嫌なニオイをつけないようにするためです。
先程のガラス瓶での保存の時にも少しお話しましたが、コーヒー豆の組織はハニカム構造になっているためニオイの吸着作用があります。密閉容器を使用しない場合、冷蔵庫や冷凍庫のニオイがコーヒーに移ってしまいます。
コーヒーの吸着作用を活用させたい方はこちらもどうぞ。
真空パックでの保存は?
真空パックにしたり脱酸素剤を入れてコーヒー豆を販売しているお店もありますね。
見解の相違になりますが、私個人としてはあまりオススメしません。
理由は、酸素が無い状態が続いたあとに急に酸素に触れると急激に酸化が進むと考えているからです。
例えば、息を止めて作業をした後の呼吸。思い切り息を吸い込みませんか?
コーヒー豆の場合、その思いっきり吸い込むことで酸化が急激に進むと私は考えているからです。
一番のオススメ
一番のオススメは、コーヒー豆が入っている袋=包材です。
焙煎したコーヒー豆には、二酸化炭素も多く含まれているため密閉容器に入れておくと袋が爆発してしまいます。
ですから珈琲屋の多くは、コーヒー豆の二酸化炭素を放出しつつもアロマ成分は残るよう特殊加工されたガスバリア性の高い袋を使用しています。
二酸化炭素を多く含む理由を知りたい方はこちらをどうぞ
こういった袋は、光(日光)を避けるために、素材がアルミのものやアルミ蒸着したものが多いです。
わざわざ容器を買わなくても、この袋で保存すれば酸化防止に最適なのです。
冷蔵庫や冷凍庫に入れる場合は、光が関係ないのでジップロックのような透明な袋でも問題はありません。
ジップロックは、特殊加工がされてないため香りが逃げやすいため早めにコーヒーを使い切った方がいいでしょう。
保存のポイント
●【対策】高温・多湿・酸素・光を防ぐ!
●【保存場所】冷凍庫
●【保存容器】密閉タイプの容器
●【結論】コーヒー豆が入っている袋(包材)で冷凍保存
冷凍したコーヒーの淹れ方
はい、レンジなどを使って解凍する必要はありません。
「コーヒーを淹れようかな」と思ったタイミングでコーヒー豆を使う分だけ取り出し、そのままお湯を沸かせば沸騰する頃にコーヒー豆は常温になっています。
豆の場合は、常温になってから粉に挽きましょう。
冷たいまま低温抽出すると、いつもよりコーヒーが薄く感じたり、香りが抜けてしまいます。
まとめ
コーヒー豆の保存は、光と酸素を通さない密閉容器に入れて冷凍保存するのが一番のオススメです。
多くの珈琲屋では、コーヒーが長持ちするように考えられた包材を使っているのでそれをそのまま利用するのも方法です。
ただその包材を何度も使いまわすと、コーヒーの吸着作用によって、古いコーヒーのカスが酸化し傷んだニオイを出し新しいコーヒー付着してしまいます。
そのようなコーヒー豆を使用すると、劣化した嫌なニオイがするコーヒーが出来上がるので注意が必要です。
冷凍保存したコーヒーは、お湯を沸かす前に使用量を取り出すことで常温に戻してあげましょう。