私が非日常に泊まった体験ができたのは、このブログではお馴染みの奥出雲町です。
奥出雲町?という方に簡単にご案内しますと、奥出雲町それは奥深い町なのです。
この奥深さの源流になっているのは、日本刀の原料となる玉鋼を作る唯一の製法「たたら製鉄」です。
この製法は今は日本ではここ奥出雲でしかないそうです。深々と積もりゆく雪の町で、三日三晩火を絶やすことなく鉄を作り出していく人力の製鉄法。
そこから派生して、仁多米・蕎麦・奥出雲和牛、舞茸と数々の名産が生まれています。
これは国にも認められていることで、「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」は『日本農業遺産』に認定されています。まさに、SDGsな町ともいえますね。
少し前置きが長くなりましたが、この奥出雲町で蔵に宿泊できるというので宿泊してきました。
一日一組、山間の棚田の中にひっそりとある蔵宿うずまき。
店主とお話をしながら、目の前の畑で採れた農作物、裏の湧水を使ったパン、島根県のご当地野菜に肉魚を東京で修行したというオーナーのイタリアン系和食をゆっくり2時間以上かけて頂きます。
食事をしている間に、薪で炊く五右衛門風呂を用意してくれます。
五右衛門風呂入ったことありますか??(めっちゃ緊張しました!)
蔵と聞いてイメージするようなカビ臭や貯蔵物臭など一切なく、寒く無いように至るところにヒーターや湯たんぽが用意され心づくしです。
WiFiはあるけれどテレビはなし。
ファンヒーターや自動換気はあるけれどエアコンはなし。
「今あるもので満足していることを知る」そんなことを体験できる蔵宿宿泊でした。
写真は、蔵宿うずまきの目前に広がる景色です。