珈琲屋に行くとたくさん種類があってわからなくなりますよね。
コーヒー豆を選ぶ手順は2工程です。
①自分の好みの味を知る
②好みにあったコーヒー豆を選ぶ
自分の好みのコーヒーの味を知る
コーヒーの味は、「酸味」と「苦味」で表現します。
コーヒーの「酸味」と「苦味」を言い換えるとこんな感じです。
【酸味系】さわやかで甘く華やかな香りが楽しめる
【苦味系】ロースト感や重さ、コクを楽しめる
コーヒーの酸味は、「傷み」と勘違いされることが多いです。
刺してくるようなツーンとしたものは劣化による傷みです。
コーヒーの酸味について知りたい方はこちらをどうぞ。
酸味系がお好きか、苦味系がお好きかイメージできましたか？
自分好みのコーヒー豆を選ぶ
自分の好きな味わいがイメージできたら、コーヒー豆を選んでみましょう！
コーヒー豆を選ぶポイントは2つです。
①焙煎度
②ブレンドかシングルか
①焙煎度
同じコーヒー豆でも、焙煎度が違うと全く違ったコーヒーになります。
焙煎度は8段階ありますが、販売されているのは概ね「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の三段階です。
焙煎度によって味の傾向がちがいます。
【浅煎り】さわやかな酸味と香りが楽しめる酸味系
【中煎り】ほろ苦さと甘味が楽しめるバランス系
【深煎り】苦味とコク・ロースト感が楽しめる苦味系
香りが高い豆は酸味が強く、コクがあるのは苦味が強いコーヒーに多いです。
焙煎度についてもっと知りたい方はこちら
酸味が好きな方は「浅煎り」を、苦味がお好きな方は「深煎り」を選びましょう！
これは、ブレンドでもシングルでも変わりはありません。
②ブレンドかシングルか
【ブレンド】
生産国や焙煎度の違うコーヒー豆を混ぜ合わせたもの
例：○○ブレンド、△△ブレンド等
【シングル】
生産国が同じ国の同じ地域の単一商品
例：ブルーマウンテン、モカ、ブラジル他スペシャリティーコーヒー等
ブレンドの魅力
ブレンドコーヒーの一番の魅力はバランスのよさです。
複数のコーヒー豆を掛け合わせることで長所を生かし、シングルでは物足りないところを補い合うことでブレンドは作り上げられます。
そこに焙煎度による味わいの違いも加味することができるので、ブレンドの味わいは複雑さと奥深さがあります。
またプロがお店の顔となるよう作り上げるブレンドなので、バランスよく仕上げてます。
当店では4種のブレンドを用意しています。
シングルオリジンの魅力
シングルは、生産国名や地域名が銘柄になっています。
例えば、ブラジル・コロンビアあるいはブルーマウンテン（ジャマイカ）・キリマンジャロ（タンザニア）・モカ（エチオピア）・マンデリン（インドネシア）などがあります。※（）内は生産国名
シングルは生産国によってコーヒーの味わいに下図のような傾向があります。
ブラジルは酸味と苦味のバランスの取れたコーヒーなので、基準にすると選びやすくなりますよ。
【中南米】 ブラジル・コロンビア・ガテマラ→酸味系
【東南アジア】インド・インドネシア・ベトナム→苦味系
【アラビア・アフリカ】エチオピア・イエメン・タンザニア・ケニア→酸味系
特にスター選手である「スペシャリティコーヒー」は、生産が限定されているのでコーヒー豆の味わいに個性が際立っています。
スペシャリティコーヒーは、労働力や経営リスクを農場単位で背負っているため、コーヒーの価格に反映され高価格なものが多いです。
スペシャリティーコーヒーについて知りたい方はこちらをどうぞ
味わいからお好きなコーヒー豆をお探しの方はこちらをどうぞ
まとめ
コーヒー選びに悩んだら、まずはご自身のお好みを知りましょう。
酸味系が好きか、苦味系が好きか、意識してみてください。
次に、好みにあった焙煎度のものを選びましょう。
これはブレンド/シングルどちらにも当てはまります。
酸味系がお好きであれば浅煎りを、苦味系お好きであれば深煎りを選びましょう。
次にブレンドかシングルかを選んでみましょう。
ブレンドは、珈琲屋の得意とする味わいやお店の特徴が表れます。
またいろんな種類の豆が混ざっているので、コクがあり複雑なマリアージュが楽しめます。
選ぶ時には、焙煎度や配合されている豆の産地を目安にしてください。
シングルは、単一生産地の豆です。土地に適した品種、栽培方法、精製方法を選んでいるため風味にも傾向があります。
香り高くすっきり味わえるのは中南米系・アフリカ系の浅煎りを、コクとビターが味わえるのは東南アジア系か深煎りを目安に選んで下さい。
焙煎は、浅煎りほど酸味を感じやすく深煎りになるほど苦味とコクがでます。
同じシングルでも、焙煎度合いによって風味が変わります。
良質のコーヒー豆でも、古くなったものや保存状態が悪いものは嫌な味がします。
一方で、焙煎したては落ち着きがないので、4日程度経過した方がコーヒー豆本来の味が楽しめます。
コーヒーを長持ちさせる保存方法を知りたい方はこちらをどうぞ
2023.04.19改
