コーヒーに含まれているカフェインには摂取していい量が決まっています。
しかし、同じコーヒー成分であるクロロゲン酸には体にいい影響がありますよ。
●1回のカフェインの摂取量 最大200mg/回
●1日のカフェインの摂取量 最大400mg/日
●コーヒーに含まれるカフェインの量 120mg/200㎖
目次
クロロゲン酸とは
クロロゲン酸は、初めて発見されたコーヒー成分で、ポリフェノールの一種です。
コーヒー140mlに赤ワインと同等の280mg/杯程度含まれています。これはお茶の2倍の量になります。
コーヒーは赤道を挟んだ南北緯25度前後で育つ植物です。
この暑く紫外線が強い地域で生き延びるために、コーヒーの実の中にポリフェノールを閉じ込めているのです。
●ポリフェノールの一種
●紫外線の強い赤道付近で生き延びるためにポリフェノールが多く含まれている
クロロゲン酸は味の決め手
クロロゲン酸は、焙煎過程において減少していきます。
クロロゲン酸は酸の一種なので、酸味が減り苦味が増していきます。
クロロゲン酸以外にもコーヒーの味を決めるモノがあります、詳しくはこちら。
クロロゲン酸の効能
ダイエット
クロロゲン酸は胃酸の分泌を活発にし、消化促進をしてくれます。
加えて、体脂肪を減少させる効果があります。
ダイエットの効能について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
美肌
具体的には、こんな効能があります。
●シミ抑制
●老化防止
●ニキビ予防
シミ対策
シミがどうしてできるのか、から説明したいと思います。
皮膚が紫外線を浴びると、メラニンという色素物質を作りだしこれが黒くなって紫外線によるダメージから肌を守ります。役目が終わるとメラニンは消えていくのですが、紫外線を浴びすぎると肌に黒色メラニンが過剰に蓄積し黒くなったまま消えなくなりシミになります。
その通り、コーヒー成分のクロロゲン酸はポリフェノールの一種です。
先程、赤道近くの紫外線の強さから生き延びるためにコーヒーの実には多くのポリフェノールが含まれていると話ましたよね?
ポリフェノールには、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、活性酸素による酸化を抑制し活性酸素から体を守ることをいいます。(後述あり)
クロロゲン酸の抗酸化作用によって、シミの原因となる色素成分のメラニン生成が約3割も抑えられることがわかったのです!
肌の老化
シミの原因は、メラニンだけでなく活性酸素の増加にもあります。
活性酸素は、呼吸によって取り込まれた酸素の一部が通常より活性化された状態になることです。
活性酸素が過剰になると、細胞に傷をつけてしまいます。
活性酸素は年齢だけでなく、ストレスや食品添加物、激しい運動、タバコや紫外線といった身近なものでも増えます。
活性酸素の増加は、老化、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因でもあります。
クロロゲン酸の抗酸化作用は、紫外線によって発生する活性酸素による酸化を抑制し肌の老化を防ぎます。
クロロゲン酸は加熱(焙煎)すると、「キナ酸」と「コーヒー酸」に分解されます。
このコーヒー酸にも抗酸化作用があるためシミ対策と老化防止に繋がります。また表皮の新陳代謝を促進してくれる働きがあります。
ニキビ予防
クロロゲン酸には、殺菌作用があるため肌のトラブル改善につながります。
クロロゲン酸のポイント
●クロロゲン酸は、コーヒー成分で抗酸化作用を持つポリフェノールの一種
●クロロゲン酸は、胃酸の分泌を活発化させ消化促進の働きがある→ダイエット
●クロロゲン酸は、抗酸化作用・殺菌作用がある→シミ抑制・老化防止・ニキビ予防
クロロゲン酸が多く含まれているコーヒー
クロロゲン酸は、コーヒーの生豆に5~10%含まれています。
加熱(焙煎)することで、キナ酸とコーヒー酸に分解され減少していきます。
ですから、深煎り豆より焙煎時間が短い浅煎り豆の方がも多くクロロゲン酸を含んでいます。
浅煎り豆には、ブレンドの他、ブルーマウンテン、ハイマウンテン、パナマ、キリマンジャロ、モカ、モカマタリ、ガテマラといったシングルが多いです。
オススメの浅煎豆はこちら
少し話はズレますが、カフェインも浅煎り豆の方が多く含んでいます。
加熱(焙煎)時間に対し、カフェインの含有量の変化はありません。
しかし、深煎り豆は浅煎り豆より体積が大きいため、メジャースプーン1杯にとれる質量は深煎り豆の方が少なくなります。
必然的にスプーン1杯に含まれるコーヒー豆のカフェインの量は深煎り豆の方が少なくなります。
深煎り豆の方が体積が大きい理由を知りたい方はこちらをどうぞ
まとめ
コーヒーに含まれている成分、クロロゲン酸にはダイエットと美肌効果があることがわかりました。
クロロゲン酸は、浅煎り豆に多く含まれています。
浅煎り豆の特長は、甘く華やかな香りと上質で爽やかな酸味のあるコーヒーが多いです。
ポリフェノールは、摂取後30~1時間後に吸収が始まります。
そして、体外に排出されるため摂り溜めができません。
こまめに継続的に摂取することがポイントです。
コーヒーの摂取は、タイミングも大切です。
空腹時に飲むと胃酸が過剰分泌され胃が荒れたり、就寝前に飲むとゆっくり眠れず途中覚醒してしまいます。
ミルクや砂糖の過剰投入すれば、せっかくの殺菌作用も損なわれてしまいます。
上質のコーヒーで、舌と心の満足と合わせてコーヒーの効能を得ましょう!