山陰地方。
他府県の方でよく来られる方、遊びに来る方ってどれくらいいるのでしょうか。
ここに住んでいると、中国山脈の存在感を強く感じます。
空港も特急も高速道路もあるのに、なんだか他地方他府県への距離が心理的にも物理的にも遠くに感じるのです。
山陰地方に足を踏み入れれば、そこはanother world、異次元の世界です。
日本海と中国山脈に囲まれ、八百万の神々(やおよろずのかみがみ)がおわす場所。
いいや、八百万の神々に守られている場所。
八百万の神々なんていうと昔話の感じがするかもしれませんが、
八百万=たくさんの神々が私たちの暮らしと関わっているという考え方は現在進行形で受け継がれています。
例えば、初詣、パワースポット、縁結び、ゲン担ぎ。
口や行動にしなくとも、日本人は昔々から、そのモノ、その場所、その関係性、その事象、全てに神様がいるという信仰を持っている。「お天道様がみている」と自分を律するのは、その表れですよね。
島根県の神社は、武将ではなく日本神話の神様がゆかりです。
権力とか威厳とか覇権とかそうゆうはなし。
見事なとか厳かとか見どころとかそうゆうのもなし。
ただ、神様だけに向き合う場所。
そこは、美しい木々と水があり、風と鳥の音が耳に届く圧倒的な静けさがあり、濃い緑と甘い水のにおいに包まれる場所。
普段感じられない気の流れを感知する。
山や海に阻まれてるがこそ、荒らされないでいる場所や乱獲されない食物があるんですね。
八百万の神様が守っていると感じる所以です。
この地域でないと食べられないものがあり、この地域に流れる時間があります。
目に入るモノ、口に入れるモノ、身体全体で感じるモノが身体の隅々に行きわたる。
パワーチャージって言っていいと思います。
日常の疲れからリフレッシュするには、普段と全く違うことに触れて心と体に刺激を与えることのように思います。
全く違うことに触れるために、海外に行かれる方が多いのかもしれません。
このコロナ禍の影響で、何らかの対処療法が確立するまで海外旅行への壁が高い今、山陰地方いかがでしょうか?
異国ではないけれど、異次元体験できるかもしれませんよ。